White Magic ~俺様ドクターの魔法~

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「佐々木先生、よろしくお願いします」


1週間ぶりの瞬さんの顔。彼は私を見ると、控えめな笑顔を与えてくれる。


「はいよ」



そう言うと、私の後ろに立っていた神尾先生に目をやると、一瞬怪訝な表情をすると、「何?あれ」私とは視線を合わせず尋ねた。


すぐに答えようとしたが、それより先に神尾先生が口を開いた。



「慶命大学病院、脳外科の神尾です。今日は、見学をさせていただきます」



丁寧にそう言うと、口角を上げて、佐々木先生の顔を見ていた。



しかし、無愛想に「あっそ」とだけ言うと、内視鏡室に向かった。



なんか機嫌悪い?

もしかして、最近会いに行ってないから?
でも、ここに入ってくる時は不機嫌そうではなかったはず。


私が佐々木先生の後ろ姿を目で追ってボーっとしていると、一喝された。



「何やってる?ボーっとしてないで、早く来い!」


「あっ、すみません」



佐々木先生に怒られることなんて滅多にない私は、一瞬のうちにスイッチが入った。



仕事中に余計なことを考えていたらあかんやん。


内視鏡室に入ると、彼はさっきの厳しい顔ではなく、優しい表情を見せてくれた。



神尾先生は内視鏡室の外で見ているので、今は2人だけの空間になっている。



小声で話せば、外には聞こえない。



佐々木先生は、内視鏡室の窓に背を向けているので、私だけが彼の表情を見ることができる。



「疲れてるんじゃないか?」



カルテを見ていた顔を検査の準備している私に向けて、優しく聞いてくれたのが、とても嬉しくて涙がでそうになってしまった。



「ありがとうございます。大丈夫です」



大丈夫じゃないのに、そう言うことができなかった。





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