White Magic ~俺様ドクターの魔法~


「先生、私は、後片付けがあるので、先に戻って下さい」


あくまでも丁寧に神尾先生に話しかける。


「そう?じゃぁ、ちょっと佐々木先生の所に行ってこようかな?」


口角を上げながら、そう言う彼の視線は私に向いていた。


「佐々木先生も夜診が始まる時間だと思いますけど」



あまり関わって欲しくない私は、彼を止めようとしたが、それは無意味なことだとわかった。



「16時半からでしょ?20分もある」



高級時計をちらっと見て、自信ありげに言った。


「・・・・・・」



それ以上、私は何も言うことができなかった。



私は後片付けをしながら、何も起こらないことを祈っていた。



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