甘いヒミツは恋の罠
※ ※ ※
屋上から三階のデザイン部へ戻るには、どうしても店長室のあるフロアを経由しなければならない。
紅美はどうしてもあの薄暗くて陰気な感じのする廊下に馴染めなかった。
(そうだ、仕事のことを考えて気を紛らわそう……)
廊下を歩きながら紅美は、むりやり仕事のことを考えるように思考をシフトした時だった。
「ん?」
突き当たりの手前の部屋のドアが少しだけ開いていて、そこから誘惑するように細い光が漏れているのが見えた。
(まだ行ったことない部屋だよね……)
屋上から三階のデザイン部へ戻るには、どうしても店長室のあるフロアを経由しなければならない。
紅美はどうしてもあの薄暗くて陰気な感じのする廊下に馴染めなかった。
(そうだ、仕事のことを考えて気を紛らわそう……)
廊下を歩きながら紅美は、むりやり仕事のことを考えるように思考をシフトした時だった。
「ん?」
突き当たりの手前の部屋のドアが少しだけ開いていて、そこから誘惑するように細い光が漏れているのが見えた。
(まだ行ったことない部屋だよね……)