またね
三時間目、自習
「てことで、高嶺祭アンケートとりまーす!」
アヤちゃん元気いいな
見習わないと
『ということってどういうこと?』
「アンケートとり忘れてて...」
『またかよ!!』
前もあったんだ...
...相談はヨウスケ君にしよう
「で、何か意見あるー?パパッて決めたいんだけど」
アヤちゃんがそう言うと即座に女子が1人手をあげた
「はいはーい!劇がいいー!!!」
その子に続くようにいろんな声が飛びかいはじめた
「俺はお化け屋敷!!」
「えー!!なんか他クラスとかぶりそー....」
「うちは脱出ゲームがいいなー!変わってるから楽しいよ!きっと!」
「でも、仕掛けとか思いつかないだろー。やっぱ、定番の喫茶店で!」
...なかなか決まんないな
そう思っているとアヤちゃんがこちらを振り返った
「ねぇ、サクは何が良いと思う?」
「えぇ!?」
「みんなで話してサクちゃんの意見で決めることになったんだ。表が割れて、劇、喫茶店、お化け屋敷、脱出ゲーム。結果、全部なんだけど」
みんな真剣に私を見ていて少し後退りしながら、私は弱々しく答えた
「...私は.......全部がいい」