またね
「ぜ、全部!?」
アヤちゃんが大きな声で聞き返すから思わず私は後ずさった
「う、うん」
「でも、確かに面白いと思う。さすがに全部は無理かな」
「......」
「だかど、一つ一つの要素を足していけば、斬新でいい企画になると思う!」
え!?
「皆もいいよね!?」
アヤちゃんが全体に声をかけると
「うん、いーと思う!」
「暗い中でカフェとかしたら楽しそうだよな!」
「確かに!新しいし、ホラー風でいいしね!」
「さっすが、アヤ!」
「まぁね♪」
すごいな、アヤちゃんは...
私と違ってみんなをこんなにすぐ纏めちゃう
世界が違うや...
「いたっ!!ちょ、洋介なにすんの!?」
「うるさい、お前じゃなくて凄いのはそれを意見した水瀬さんだろ」
え.....
「あ、そか....ごめんね!雀のおかげだよ!」
私の手を握るアヤちゃんの手が暖かい
「....ありがと」
「え、ちょ、なんで泣いちゃうの!?私悪いことしちゃった!?ごめんね!」
私は泣いてしまってなにも言えなかった
アヤちゃんは悪くない
たまらなく嬉しくて泣いてしまったんだよ
私は迷惑しかかけたことがないから、
誰かの役に立てたことが嬉しいんだよ
ありがとう

