SHIZUKU ~ 透明な朝露に抱かれて ~
レースのついたキャミソールに、布地の透けている上着。


そして、ロングスカート。


出逢った頃には考えもしなかった服装。







『ちゃんと前を見て。』



歩きながら俺と話す君は、前を見ず、俺の方を見ている。



『車来るよ。』



俺がそう言うと、少しだけ君は前を向く。



けれど、しばらくすると、また俺だけを見つめる。


< 8 / 40 >

この作品をシェア

pagetop