それでもキミをあきらめない
必要とされているような、
まるでわたし自身が魅力的な人間なんじゃないかと錯覚するような、
心が肥大していくようなあの感じ。
彼が焦ったり怒ったりしている様子を見て、胸が晴れるなんて……。
自分のひねくれ具合に呆れながら、わたしはまた廊下に目をやった。
トップ5の姿はもうそこにはなく、ざわついているいつもの休み時間の光景があるだけ。
高槻くんの姿や、こちらに向けられた視線を思い描きながら、わたしは次の授業が始まるまで、ぼんやり廊下を眺めていた。
わたしは相変わらず、高槻くんを目で追いかけてる。
これまでと同じように、一方的に見つめるだけのつもりで。
それなのにどういうわけか、ここ最近、視線がぶつかってしまう。
今さっきみたいに。
わたしが見つめていることに気が付いているみたいに、高槻くんはふいに見つめ返してくるのだ。
罰ゲームの告白からはじまった関係なんて、すぐに消えてなくなると思っていたのに。
彼はまだ、終わらせるつもりはないらしい。