それでもキミをあきらめない
ネットの検索で出てきたような、モデルみたいにかわいい彼女たちのほうが、高槻くんのとなりにはふさわしい。
卑屈な気持ちになっているわたしの正面で、高槻くんは相変わらず不愛想に営業を続けている。
「これ、買って」
「えー、だってこれ、例のくそまずいヤツでしょお」
「買わないヤツに用はない」
どんな女の子にも媚びることなく、高槻くんはマイペースだ。
きらびやかな蝶たちに囲まれながら、どんなうつくしい羽にも興味をそそぐことなく、
「小塚、行こう」
わたしを、呼ぶ。
顔が熱かった。
女の子たちの視線を浴びながら、歩き出す彼の後ろに続く。