それでもキミをあきらめない
「いいじゃん、ちょっとくらい休憩してきなよ。割引サービスするからさぁ」
「これ売り切んないと、俺が責められるから」
まだほとんど減っていないパスタの山を見て、先輩方は赤い唇をにっと引き延ばす。
「わかった。それ買うから! 3つ……いや、6つ買っちゃう。どう?」
得意げにウインクをして、先輩たちはそれぞれ2つずつパスタの代金を支払う。
「これで30分くらい休憩できるっしょ! セイたちも呼んでさ。うちらの店、2階の奥で人があんま来ないんだよねー」
彼女たちに引っ張られながら高槻くんが振り返る。
「小塚、ちょっと休憩しに行こう」
「う、うん」
続こうとすると、先輩のうちのひとりにさえぎられた。