幸せにする刺客、幸せになる資格
『でも、私は祖父母と摘果や収穫の作業をするのがいつも楽しみで、学校へ行くよりもりんごと関わりたいと思うくらい、りんごが大好きなんです。なのに…その機会を失ってしまって寂しい思いをしていることを大和くんに話したら、今日からこちらが摘果作業だと聞いたもので、私の意志で勝手に押し掛けてしまいました。大和くんのお父さん、私を作業に加えていただけませんでしょうか』
琴乃ちゃんはそう言ってノリをじっと見た。
『分かった』
と、ノリは琴乃ちゃんに右手を出した。
琴乃ちゃんはそれに応じ、同じく右手を出して互いに握手をした。
『ありがとう、父さん』
それを見た大和くんが言った。
『いやぁ、とんだ助っ人女子高生だったよ』
『明日も来てくれるってよ』
琴乃ちゃんは一昨年まで摘果や収穫の作業を手伝っていたと言う。
そのせいか、手際がすごくいいらしい。
今日の分の作業が終わり、全員が帰った後、夕食を食べつつ、琴乃ちゃんの仕事っぷりに驚いているノリと大和くんの会話。
「うちの親やお兄ちゃんはともかく、琴乃ちゃんには摘果が終わったら、何かお礼してあげないとね」
『そうだな』
手伝いだって、労働したわけなんだから、それなりの対価は払わないと。
琴乃ちゃんはそう言ってノリをじっと見た。
『分かった』
と、ノリは琴乃ちゃんに右手を出した。
琴乃ちゃんはそれに応じ、同じく右手を出して互いに握手をした。
『ありがとう、父さん』
それを見た大和くんが言った。
『いやぁ、とんだ助っ人女子高生だったよ』
『明日も来てくれるってよ』
琴乃ちゃんは一昨年まで摘果や収穫の作業を手伝っていたと言う。
そのせいか、手際がすごくいいらしい。
今日の分の作業が終わり、全員が帰った後、夕食を食べつつ、琴乃ちゃんの仕事っぷりに驚いているノリと大和くんの会話。
「うちの親やお兄ちゃんはともかく、琴乃ちゃんには摘果が終わったら、何かお礼してあげないとね」
『そうだな』
手伝いだって、労働したわけなんだから、それなりの対価は払わないと。