幸せにする刺客、幸せになる資格
自分の母親が周りから嫌われている態度を取られているのって、意外と子供は敏感に感じ取る。
『それでも、琴乃は祖父母のやっていたりんご園で手伝うことが大好きで、りんご園をやめる琴乃が中学2年生までずっと頑張っていた上、私には"りんご園の跡継ぎにはならないのか"という言葉を口癖のように聞いてきました。でも私は、妻との結婚をあからさまに反対されてから両親との仲も悪くなり、りんご園を継ぐ気はさらさらありませんでした』
結果・・・琴乃ちゃんの祖父母は離農することになったんだ。
「でも、琴乃ちゃんから聞くのは、千村さん、あまりここにも見舞いに来ないし、家に帰らないということなのですが・・・」
私は一度聞いてみたかった。
どうして千村さんはこのような娘を悲しませる行動になるのだろうかと。
『妻の病状からして、遅かれ早かれ早くあの世に行くことは分かっていたはずなのに、それがいざ現実味を帯びてくると、その現実から逃げてしまう自分がいます。妻の死とも向き合いたくない、妻のいない家に帰りたくない、と』
「その行動には、琴乃ちゃんの存在をきちんと考えていましたか?」
私がそう尋ねると、千村さんは俯き、首を横に振った。
『それでも、琴乃は祖父母のやっていたりんご園で手伝うことが大好きで、りんご園をやめる琴乃が中学2年生までずっと頑張っていた上、私には"りんご園の跡継ぎにはならないのか"という言葉を口癖のように聞いてきました。でも私は、妻との結婚をあからさまに反対されてから両親との仲も悪くなり、りんご園を継ぐ気はさらさらありませんでした』
結果・・・琴乃ちゃんの祖父母は離農することになったんだ。
「でも、琴乃ちゃんから聞くのは、千村さん、あまりここにも見舞いに来ないし、家に帰らないということなのですが・・・」
私は一度聞いてみたかった。
どうして千村さんはこのような娘を悲しませる行動になるのだろうかと。
『妻の病状からして、遅かれ早かれ早くあの世に行くことは分かっていたはずなのに、それがいざ現実味を帯びてくると、その現実から逃げてしまう自分がいます。妻の死とも向き合いたくない、妻のいない家に帰りたくない、と』
「その行動には、琴乃ちゃんの存在をきちんと考えていましたか?」
私がそう尋ねると、千村さんは俯き、首を横に振った。