幸せにする刺客、幸せになる資格
『いえ。琴乃は、母親そっくりなんです。妻の顔をまるで見ているようで、最近の娘の顔をまともに見ることが出来なくなってしまいました。そして私は今、別の女性に逃げています』
最愛の妻を亡くす気持ちは、私には分からない。
この場は、もしかしたらノリがいた方が少しは千村さんと分かり合えたかも知れないのに、と思った。
「一旦、琴乃ちゃんとそれでも向き合いましょう。まずは、一緒に奥様の最後を見届けてあげてください。貴方は、琴乃ちゃんの父親でしょ?しっかりしてください!少なくとも琴乃ちゃんが20歳になるまでは、親としての責任を果たしましょうよ」
私がそう言い終えると同時に、病室のドアが開いた。
大和くんだった。
『お父さん、病室に入りましょう。間もなく・・・です』
千村さんは入室を躊躇っていた。
「行ってください!奥様の家族は、貴方と琴乃ちゃんだけなんです。これは責任でも義務でもない、貴方がどれだけ奥様を慈しんでいるかなんです。この世に、両親の仲が良いことを喜ばない子供はいません。琴乃ちゃんをこれ以上悲しませないでください」
『コトが待っています、入りましょう』
大和くんが私の言葉に続いた。
『お2人とも、ありがとうございます。妻との最後の時間、空間を感じてきます』
最愛の妻を亡くす気持ちは、私には分からない。
この場は、もしかしたらノリがいた方が少しは千村さんと分かり合えたかも知れないのに、と思った。
「一旦、琴乃ちゃんとそれでも向き合いましょう。まずは、一緒に奥様の最後を見届けてあげてください。貴方は、琴乃ちゃんの父親でしょ?しっかりしてください!少なくとも琴乃ちゃんが20歳になるまでは、親としての責任を果たしましょうよ」
私がそう言い終えると同時に、病室のドアが開いた。
大和くんだった。
『お父さん、病室に入りましょう。間もなく・・・です』
千村さんは入室を躊躇っていた。
「行ってください!奥様の家族は、貴方と琴乃ちゃんだけなんです。これは責任でも義務でもない、貴方がどれだけ奥様を慈しんでいるかなんです。この世に、両親の仲が良いことを喜ばない子供はいません。琴乃ちゃんをこれ以上悲しませないでください」
『コトが待っています、入りましょう』
大和くんが私の言葉に続いた。
『お2人とも、ありがとうございます。妻との最後の時間、空間を感じてきます』