幸せにする刺客、幸せになる資格
恐る恐る彼の方向を見ると、いない。
椅子も料理も何もない。

幻だったの?

不思議と、私の体の震えは止まり、ノリの勧めで皆さんと歓談して回った。

全てが終わり、ホテルにチェックインした。

健吾さんが用意してくれたのは、デラックススイート。

ゴールドヘブンリーホテルでしかもそんな何部屋もあるようなグレードの部屋なんて。

『大丈夫だよ。ゴールドヘブンリーはアイツの家がやっているようなもんだから』

と、ノリは言うけど…

部屋に入ってすぐ、ノリの携帯が鳴った。

『うん、分かった。でも場所はここにして貰えないか?大和をひとりにはしたくないから』

そう言って電話を切った。
誰だろう?

『健吾だよ。今夜、時間を空けて欲しいって』
「そうだよね。同級生同士、積もる話もあるでしょうに」
『君も一緒だ。だから大和をひとりに出来ないから、この部屋に健吾が来ることになった』

やっぱり、今日の私のことはうやむやには出来ないわけか…

まさか、あの人があそこにいるなんて・・・
そして、なぜ私は震えが起こったのだろう・・・
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