赤い流れ星3
本当に美幸の奴と来たら……
冗談を真に受けるにも程がある。



「あのなぁ、美幸……
そんなことあるはずないだろ。
俺は、ノーマルなんだから。」

「う、うん、わかってる。」

「マイケル……あんまり美幸をからかうなよ。」

マイケルは笑いを噛み殺しながら、何度も頷く。



(……全く……)



「決まったよ!
パーティはあさってだよ!」



俺達がつまらないやりとりをしている間に、アッシュは高見沢大輔と話をつけたようだ。



「あさって?ずいぶん急だな。」

「彼としては明日にでもってことだったけど、それをどうにかあさってにしてもらったんだよ。
それに、ボク達、来週はちょっと忙しいじゃない。
だから、あさってあたりが一番良いと思ってね。
とにかく、タカミーはまた早くカズに会いたくて仕方ないみたいだし……」


そう言って、アッシュは意味ありげな笑みを浮かべた。
つい今しがたマイケルを叱った所だというのに、今度はアッシュだ…
俺はうんざりしながら、小さな溜め息を吐いた。



「……それで、場所はどこでやるんだ?」

「ここだよ。」

「……ここ?」

「そうだよ。
タカミーの家でって話も出たんだけど、ボク達、みんなタダでこんなに素敵にしてもらったんだし、抹茶ロールだけじゃ申し訳ないでしょ?」

「そりゃあ、そうだが……」

「あ、料理の準備ならボクとマイケルでやるから、大丈夫だよ。」

そんなことを言われてしまったら、俺にはもう反対する術はない。
だいたい、家で飲み会をすること自体は、特別いやだということはないんだが……
要するに、問題は高見沢大輔だ。



(あ……そうだ……)



その時俺はまたアンリのことを思い出していた。
あいつを呼んで恋人のふりをさせれば、高見沢大輔だって俺に言い寄るような真似はしないはずだ。



またアンリを都合の良いように使おうと考えている自分自身に、俺は不快なものを感じた。
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