赤い流れ星3

side シュウ

「じゃあ、皆、気をつけて帰れよ。」

「お疲れ様です。」

仕事を終え、車に乗りこんだ。
ふと、スマホに手を伸ばす。



カズからのLINEの返信が入っていた。
『近いうちに会えないか?』と。
高見沢のことだな。



『今度の日曜日はどうだ?』

カズは多分もう眠ってるだろうが、とりあえず返信しておいた。



『OK、じゃあ、10時に迎えに行くよ。』

すぐに返信が来た。
まだ起きてたんだな、全く、夜更かしだな。
迎えに行くということは、きっと車で来るんだな。
ドライブでもするつもりなのかもしれない。



このところ、たいていどちらかが相手の家に迎えに行くようになっている。
どちらかというと、カズが来てくれることが多い。
俺も運転は嫌いじゃないんだけどな。



日曜はどこで何をするつもりなんだろう?
なんであれ、それなりに楽しいんだけどな。
カズとは、余程、波長が合うんだな。
そんなことを考えたら、つい頬が緩んでしまう。
そんな自分自身に気付いて、咳払いと共にすぐに顔を引きしめる。



「シュウさん、風邪でも引いたんですか?」

「いや、喉が乾燥しただけだ。」

「明日、のど飴買っときます。」

「あぁ、頼むな。」

そんな会話をしているうちに、車はマンションの前に着いた。
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