【短編】愛して欲しい。




てか、待てよ。



莉衣って、俺と付き合ってたんじゃなかったの?



俺、勝手に彼氏面してただけ!?



まじかよ……。

すんげぇダセェじゃん。

つーか、有り得ねーだろっ。



嘘だろー……。




その場にヘナヘナと座り込んだ俺は、頭を抱えた。



だから、合コン当日に俺とヤッたわけ?

だから、ヤッた後にサバサバしてるわけ?



『誰かと居れば、一人よりは楽しいから』

莉衣が寂しそうに笑った顔を思い出した。



俺は、その表情に堕ちたけど、莉衣からすれば、ただ寂しさを紛らわす為だったのか。



俺、勝手に良い方向へと思い込んでただけだったのかよ!!!




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