【短編】愛して欲しい。



「今時の女子高生はわかんねーからなぁ。
俺達とちょっとしか歳変わんなくても考えてる事わかんねーし」



お。
まともに答え出した。



「でも、お前が好きって思えた女なんだし、信じれば?」



なっ! とでも言いたそうに俺に笑いかける。



「最終、他に男が居たとしても 俺だけにしろ! とか言っちゃえばいーじゃん」

「や、お前。それはちょっと強引じゃね?」



やっと声を出した俺にニッと笑った水城は、



「男は強引じゃなくちゃね」



と得意げに笑った。



今、ちょーーーっとだけ。



こいつの事かっこいい、かも。

って思ってしまった俺に凹んだけど。



< 16 / 38 >

この作品をシェア

pagetop