【短編】愛して欲しい。
ふと、視線が絡み逸らそうとする莉衣の頬に、そっと手を伸ばす。
「だから、俺だけにしてくんね?」
今までの会話の流れ的に、何となくわかった。
わかったけど、1回凹んでるから……まだ信じられないんだよ。
お前が俺を好きなのかも。って俺のダサイ勘違いなんじゃないかって。
俺の都合の良い考え方なんじゃねーかって。
こんな事思ってた。って言ったらお前は笑ってくれる?
駄目か? そう首を傾げると、真っ赤にした目からポロポロと溢れ出す涙と一緒に
「初めから……初めから浩しか見てないよ」
莉衣の不安そうな声。
へ?
初めからって。
「あたしが遊ばれてるんだと思ってた」
莉衣?
それは俺の方だから。
「あたし……浩の彼女になっていいの?」
なぁ?
彼女なんて、当然じゃん。