【短編】愛して欲しい。



「俺、好きな女しか抱かねぇし」



クサイ台詞だったかもしんないけど、俺の精一杯の好きの気持ち。


受け取ってくれるよな?


唇を合わせても、莉衣は泣いたままで。

その後も全然泣き止まなくて。



「莉衣って泣き虫だったんだ」



そう呟くと、



「こんな泣く女、嫌い?」



って必死に涙を止めようとするし。

初めて聞く莉衣の心の言葉に出た俺の感想。



「本当、わかりずれぇ女」



んな事、考えてるだなんて……わかるか、ボケ!



てか俺達、思ってる事は同じだったわけじゃん。

年下のくせに変に大人ぶってるから話がややこしくなったんじゃねーか。



「ごめんなさい……」



うるうると瞳を輝かせ、んなこと言うと事か……計算か?



「あー、もう! 莉衣、まじで無理!」

「へ?」

「ぜってー、もう言わねーけどっ! 好きだから抱く!」



ぶっきら棒に言った俺の顔は、絶対真っ赤で。



だけど、ちゃんと言わなきゃ莉衣は不安がるから。




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