Only

「輝っ、おはよう」

「あ、大地おはよー!」

「昨日電話出れなくてごめんね、お風呂入ってて」

「ん?あ、全然大丈夫!」

…少し、大地と顔を合わせるのが気まずい気がするけど………

ダメダメ。

しっかりして、あたし。

「よし、全員集合したな??じゃあ荷物預けたらバスに乗っていいぞー!
あ、座席は自由だが後ろから詰めて座れよー!」

「「「はい!!」」」


それぞれ運転手に荷物を預けて、バスの中へ乗り込む。

「ほら輝、ここ来いよ」

バスに乗ると、一番後ろの五人用の座席から大地があたしを呼んだ。

「分かったーー」

大地の右隣には仁がいた。

「俺、夜楽しみだからバスん中では寝るから!!起こすなよ!?」

「へいへい、誰も起こさないから安心しろ。着いても起こさないからな」

「えっ、酷い大地君。何か言ってやってよ、輝ぅー」

「油性ペンで落書きしてあげよっか?」

「あ、もっと酷いな」


そんな感じで楽しくしてたら。

「脚、閉じろよアホ」

光があたしの隣に座ってきた。

仁、大地、あたし、光。


一番後ろの5人用座席で。

事件発生っぽい………


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