Only
心模様
次の日の朝。
あたしは、光の腕の中で目覚めた。
…え……!?
何であたし、光と寝てるの…!?
「起きた?」
先に起きていたらしい光が、あたしに声をかける。
「な…んで、あたし…」
「お前が悪い」
…へ?
あたしが悪いの?
…何が?
「お前昨日、ずっと俺に抱き締められっぱなしで、そろそろ離そうと思った頃にはイビキかいて寝てたよ」
「…!!」
恥ずかし…っ!!
疲れてた事は疲れてたけど……
「風呂入ってこいよ…俺もうちょっと寝てるから」
「…光、夜寝れてないの?」
あたしの質問に
「……」
返事がない。
「光?」
「…お前が無防備すぎっからだぞ」
そう言って光は、再びベッドに潜った。
…無防備…って…
変態め。
キッと睨むと、光はもうスヤスヤと夢の中。
…………あたしのベッドなんですけど。