Only

「どうした?」

光のお父さんが箸を止めた。


「今日、夕食どっかで食わね?」


……何だ、そういう事か…

びっくりした。

ここで言うのかと思った。

「ああ、たまにはいいな。外食なんて顔合わせの時ぐらいしかしてないし」

「いいわね。じゃあ今日はそうしようか」

光のお父さんも、お母さんも提案に賛成したみたいで。

光がこっちを見て、軽く頷いた。

…覚悟は、出来た。



< 296 / 308 >

この作品をシェア

pagetop