Only

青いこの惑星に


こんな日がいつか来ると

分かってたはずなのに

それでも心がついていかない。

だって……




「……お母さん綺麗………」



ウェディングドレスに身を包んだお母さんの姿は、まるで女神のよう。

何か別世界の人みたいで、寂しいような気もする。



両親にあたしと光が付き合ってる事を打ち明けてから1ヶ月。

今日は両親の結婚式。


「…変じゃない?」

恥ずかしそうにあたしに訊くお母さん。

結婚式は挙げない予定だったらしいんだけど、それを聞いたあたしと光が猛反対して。

親戚や、親しい友人だけ招待して、挙式する事になった。

「すごい綺麗。良かったねお母さん!」

ぎゅっとお母さんに抱きつく。



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