Only
ゆっくり唇を離すと、輝が俺をポカーンと見つめてた。
「お前、鈍感な上に生意気過ぎんだよ
俺の気持ちくらい知っとけ」
届いたのか?俺の気持ち。
…さっきからずっと放心状態な輝。
おいおいおいおい…
キスでも分かんねーのか…?
「何?お前キスの意味も分かんないの?」
そう俺が言うと輝は顔を真っ赤にしてうつむいた。
コイツ…俺がどうしたら惚れるのか知ってんのかよ?
顔真っ赤にしてうつむかれたらノックアウトですわ。
お手上げ。
「何お前赤くなってんだよ」
「だって……!いきなりキス、とかするから………!」
そりゃ驚くか。
いきなりキスされて驚かないやつの方がおかしいよな…
「ふっ、お前可愛い過ぎ」
つい出てしまった本音。
その言葉に輝はもっと耳を赤くした。