Only

好きなもんは好き。


王子様から告られた翌日。

いつも通り学校へ行くと、

待ち構えていたのであろうクラスメイトから

「お前らデキてんだって!?」

「おめでとうー♪」

「光と輝かよ!マジ運命じゃん!」

などと祝福の声が上がった。

ふと窓際に座る光を見ると、横顔しか見えないけど、耳を真っ赤にして外を眺めてる。

付き合って…るんだね、私達。

嬉しいなあ。

王子様のファンはうちのクラスにもいっぱいいたから、

何かされるんじゃないかなって少し不安だったんだけど。

こうやって祝福してくれてる。


色々絡まれて、席に着けたのは教室入ってからかれこれ10分後だった。



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