さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~
「ごめんね、麻理と一緒にいけなくて。
悲しいけど、いとこの人と一緒に旅行してきて。
あたしの分も楽しんできて。」
「……わたしも、行かない。
実可子と一緒じゃなきゃ、行かない。
本当に、自分だけじゃ、行きたくないの」
「まり……」
麻理の気持ちが胸を締め付けた。
目の前がぼやけてきた。
急いで下を向く。
「そうだ! 今年がだめでも、大学生になったら、いいじゃない。
そうだよ、もっと大きくなって、自由に旅行しようよ。
そのときまで、北海道はおあずけにしよう」
「ね?」
と麻理はあたしの顔をのぞき込んだ。
悲しいけど、いとこの人と一緒に旅行してきて。
あたしの分も楽しんできて。」
「……わたしも、行かない。
実可子と一緒じゃなきゃ、行かない。
本当に、自分だけじゃ、行きたくないの」
「まり……」
麻理の気持ちが胸を締め付けた。
目の前がぼやけてきた。
急いで下を向く。
「そうだ! 今年がだめでも、大学生になったら、いいじゃない。
そうだよ、もっと大きくなって、自由に旅行しようよ。
そのときまで、北海道はおあずけにしよう」
「ね?」
と麻理はあたしの顔をのぞき込んだ。