BULLET for MY VALENTINE
ジャクソンはかつては「オーヴァー・キラー」の名を馳せた歴戦の勇士だ。


しかしその名声は、何よりも重くジャクソンにのし掛かった。

国へ帰って気付く、罪の重さ。
実際の周囲の反応の冷たさ。狂人の噂。



ジャクソンが得たモノは、悪夢だけだった。



その悪夢を、愛する息子に見せたい等と誰が思うだろうか。



ジャクソンは思った。


ロイが戦場に行くのを止められなかったなら、せめて、せめて『人殺』の罪の重さを知る前に、自らの手で………



間違ってはいない。

間違ってはいけない。


これは、どんなに屈折していようと、ジャクソンが出来る父親としての最期の愛の証なのだから。

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