彼とバスケと私
「美由から聞いてると思うが、沢泉の調子はいい。
でも、お前らはお前らで自分達のバスケをしっかりしてこい!」
「「「「はい!」」」」
監督の言葉に、皆のスイッチが入る。
試合…開始だ…!
「いけー!」
「澄斗先輩!6番危ないっす!」
「和也先輩!後ろです!」
皆の応援や応援歌、注意などがベンチから飛び交う。
観客席からの歓声もあり、この体育館はとても賑やかだ。
でも、そんなの気にしていないくらい皆試合に集中してて…。
でも、仲間からの注意やアドバイスは聞き逃していないようで、その通りに動くことも多々ある。
やっぱり、皆凄い。
今試合に出ている人は全員3年生。
私達後輩に、「先輩」の凄い背中を魅せてくれている。