月光-ゲッコウ-



なんで…!?


社長…?



「私を拒否する事は許さないといっただろ?千歳…」

社長はゆっくり立ち上がり、再びあたしへと近づいてくる。


な、何…?


い、いやッ…



あたしの腕を掴むと、ネクタイを取りあたしの両腕を拘束する。


『しゃ…社長!?やめて下さい!なぜ…こんな…』


「…なぜかとだと?」



えっ…?


社長の顔は今にも泣きそうな…せつない顔をしていた。


「千歳を愛しているからだ。前にも行ったはずだ。私の子を生めと!一生私のモノでいろと!」


『いやぁぁッ…』



荒々しくボタンを外され、胸に社長の顔が埋まる。


や…めて…


もう無理なの


あなたに抱かれる事なんて



あたしは加雁さんと



加雁さんと一緒にいたいの…


どうしたんだろ?


なんか…意識が…



『…やぁ…か…がり…さぁん…』





遠退く…




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