【短編・番外編】恋の罠〜恋を見つけた時〜
しばらく、次の恋なんかできるわけがねぇんだ。
オレが好きになったのは…きっとすっげぇいい女だから。
…惚れた弱味かもしれないけどさ。
「しかし…騙されてるにしても小川ヒカリ…
羨ましいなぁ…」
手の中の錠剤を握り締めていると、充がコーラを飲みながら思い出したように言った。
「代わってやろうか。
どうせ罰ゲームなら誰でもいいんじゃね?」
「代わって欲しい…が、情けない気がするからやめとくわ」
「あっそぉ…オレもなんかあんまり関わりたくないんだけどなぁ…」
…だって、朱莉にちょこっと似てるしさ。
いくら顔が可愛くたって…
…って、オレ一緒に帰る約束しちゃったんだっけ。
しかも、オレから。
『えっと…知るって一体どうやって?』
『そんなの自分で考えてください』
『えっと…じゃあ…とりあえず今日一緒に帰る?』
…だってさ、そう言うしかないだろ。
少なくともオレの選択肢にはそれしかなかったし。
無理なんだよ、元から単細胞なんだからさぁ…
ああ…気が重い。
本当に胃が痛くなりそうだし。
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