アバター
外には2人の女子看護士が立っていた。先頭の看護士が、いきなり桜田の首をメスで切りつけた。「あっ!」桜田の首から血が吹き出る。全身の力が抜けたのか床にへたり込む。
小林は、びっくりして立ち上がり、拳銃を抜いた。
看護士達は、メスを振りかざして、瞬きもせず青白い顔で小林にゆっくりと向かってくる。

「メスを捨てろー!」
小林が怒鳴る。

それでも、看護士達は無表情のままゆっくりと小林に近づく。

パン!小林が一発目を看護士に撃つ。看護士の身体が揺れる。真っ白な制服の左肩から血がにじんでくる。弾があたり左腕がダラーと垂れ下がる。それでも、看護士は無表情で小林に向かってくる。

パン!もう一発を太ももに撃つ。ガクッと倒れ込みながら小林のももにメスを突き刺す。小林がバランスを崩してドタッと大きな音をたてて後ろに倒れた。

銃声を聞いた看護士、医師がドアからなだれ込んでくる。中の光景をみて入口で足が止まった。

看護士は何度も小林の下腹部にメスを刺している。
小林は大きな腹が邪魔で振り払う事ができない。
小林の子宮、腸はズタズタにされている。

銃は、すぐそばに転がっている。
小林は必死で銃に手を伸ばす。
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