サッカー少年。
初めてあんたに手を握られた時、
離したくてしょうがなかった。
あたし、汚いから。
あたしは、ヤクザの娘だから。
あたしね、あんたのことになると。
誰よりも弱虫だった。
あんたのこと大好きだったから、
向き合うことが怖かった。
あんたもあたしがどんな人なのか知ったら離れていくんだろうなって。
あんたもいつか、あたしを『要らない』って言うんだろうなって。
『誰にも愛されてなんかないんだよ』って。
『お前は死ねばいいんだよ』って。
この世界には、あたしの居場所なんてものないんだって。
それでも、あんたは馬鹿みたいに笑ってくれた。
『俺が側に居るから』って。
『俺が必要だよ、好きだよ』って。
あんたはあたしに言ってくれたんだ。
もう、あんたは覚えてなんかないでしょ??