キミとの距離は1センチ
他の部署にいる友達のところに寄ってくる、というさなえちゃんとは一旦別れて、今度はひとりで廊下を歩く。
だけどちょうど、曲がり角にさしかかろうとしたところで──角の向こう側から自分の名前が聞こえてきたような気がして、ぴたりとその場で足を止めた。
そのまま、耳をすませてみる。
「──え、宇野と佐久真って、別れたの?」
……ああ、その話題か……。
聞き覚えのあるような男性の声が話すそのせりふに、思わず苦い顔をする。
数人の男性たちの声は、おそらくこの先にある休憩スペースからだろう。……宇野さんは目立つ人だから、すぐにその話は、社内に広がるとは思っていたけど……。
でもウワサを聞くかぎり、わたしたちが別れた理由は宇野さんの転勤で遠距離になるせい、ということになっているようだったから、そこはこっそり安堵する。
……ていうか、出て行きずらいなー。
ここ通らないと、マーケティング部に行けないんですけど。
だけどちょうど、曲がり角にさしかかろうとしたところで──角の向こう側から自分の名前が聞こえてきたような気がして、ぴたりとその場で足を止めた。
そのまま、耳をすませてみる。
「──え、宇野と佐久真って、別れたの?」
……ああ、その話題か……。
聞き覚えのあるような男性の声が話すそのせりふに、思わず苦い顔をする。
数人の男性たちの声は、おそらくこの先にある休憩スペースからだろう。……宇野さんは目立つ人だから、すぐにその話は、社内に広がるとは思っていたけど……。
でもウワサを聞くかぎり、わたしたちが別れた理由は宇野さんの転勤で遠距離になるせい、ということになっているようだったから、そこはこっそり安堵する。
……ていうか、出て行きずらいなー。
ここ通らないと、マーケティング部に行けないんですけど。