キミとの距離は1センチ
あ、ていうかこれ、佐久真 珠綺人生初ナンパじゃん。まあ、声かけられたのはさなえちゃんが一緒っていうのが大きいと思うけど……。
ちら、と、さなえちゃんに目を向けてみる。
彼女はわたしと同じように無言で、こちらはがっつり顔をうつむかせていた。
……よし、ここはわたしが丁重にお断りを。
そう思って、すう、と息を吸い込んだ、そのとき。
「お兄さんたち、俺らの連れに何か用?」
割り込んできたのんびりした声にパッと首をめぐらせると、そこにいたのは宇野さんと伊瀬だ。
宇野さんは口元にいつものやわらかい笑みを浮かべてはいるけれど、目が笑っていなくてなんだか妙な凄みがある。
対して伊瀬は、思いっきり不機嫌オーラを漂わせながらものすごい鋭い目つきで眉をひそめていて。
ほんとに対照的なふたりだなあ、と思いながら、わたしはほっと胸をなでおろした。
「宇野さん、伊瀬」
「あ、もしかして彼氏? うわすっごいイケメンだねーごめんねー」
「あの、俺らもう行くんで!」
色黒ふたり組は宇野さんと伊瀬に気付くなり早口でまくし立てて、そそくさとこの場を去って行く。
テーブルにおぼんを置いて、宇野さんが顔を覗き込んできた。
ちら、と、さなえちゃんに目を向けてみる。
彼女はわたしと同じように無言で、こちらはがっつり顔をうつむかせていた。
……よし、ここはわたしが丁重にお断りを。
そう思って、すう、と息を吸い込んだ、そのとき。
「お兄さんたち、俺らの連れに何か用?」
割り込んできたのんびりした声にパッと首をめぐらせると、そこにいたのは宇野さんと伊瀬だ。
宇野さんは口元にいつものやわらかい笑みを浮かべてはいるけれど、目が笑っていなくてなんだか妙な凄みがある。
対して伊瀬は、思いっきり不機嫌オーラを漂わせながらものすごい鋭い目つきで眉をひそめていて。
ほんとに対照的なふたりだなあ、と思いながら、わたしはほっと胸をなでおろした。
「宇野さん、伊瀬」
「あ、もしかして彼氏? うわすっごいイケメンだねーごめんねー」
「あの、俺らもう行くんで!」
色黒ふたり組は宇野さんと伊瀬に気付くなり早口でまくし立てて、そそくさとこの場を去って行く。
テーブルにおぼんを置いて、宇野さんが顔を覗き込んできた。