小さい私のステキな彼氏

「ねー、ののちゃん。怖いよ~。」

「大丈夫だよ!こんなの作り物なんだからそ、そんなに怖くないよ!ちよは怖がりだなー。」

いや、作り物って分かってても怖いものは怖いよののちゃん。

「・・・ちゃん・・・・・・うっ・・・・・・・・・
にぃ・・・・・・・・・。」

遠くの方から声が聞こえた気がした。
私とののちゃんがお化け屋敷の中の中間くらいに来た時、もう少し先の方から男の子の声が聞こえた。

「ねー、ののちゃん。何か男の子の声、聞こえなかった?」

ののちゃんに聞いてみたが....

「え?そんなの聞こえた?私聞こえてないよ!」

ののちゃんには、聞こえてないみたい気のせいなのかな?

「にぃ・・・・・・うっ・・・・・・にぃちゃん・・・」

やっぱり男の子の声聞こえる!!!

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