前を見すえて

「姫ちゃんっ

おれなあ、風花と乗りたいんだけど
いいかな?」



恋がそう言って風花を指さした




「…いいよっ」



「マジ!?ありがとなっ」



恋は本気で風花が好きになったようだ
煌も笑と乗るだろうし、姫美は迷っていた



「…どうしよう」



「ひーめっ
煌と乗ってもいいかな??」


ほら来た
笑がそう言って煌を指さす


「…うんっ」


恋たちはもう乗り込もうとしていて
煌たちもそれに続いている


「私、一人ですか…」


こんな孤独感、味わったことない



煌を見ていると
煌もこっちをみているようで
何か考えている顔だった



そして笑に何か言って
恋たちが乗り込もうとしている観覧車に
笑を無理矢理押し入れて
煌がこっちに走ってきた




「こっ…」




煌が…くる




「姫っ
一人で何してんの?

俺と、乗る?」



「笑…悲しそうです」



観覧車の窓から笑が心配そうに
こちらを見ている



「あ~
でも、おれら愛し合ってるからっ!

心配ご無用っ!!」




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