前を見すえて
涙が出た。




「泣いてすむかょ!!」



「わたしがやる。
こいつを殺す。」




心があたしの服をつかむ。




「やめっ」



「偉智くんがかわいそう!かわいそぅ!!」


「!」



「キャ」




心が地面に転ぶ。


あたしの前にはいおりがいた。



「なんなの?俺の安眠を邪魔しないで」




心の目がハートになっていた。



「あ、すいませんでした♡」


「ふぁぁ」



心?いおりは女だよ??




「いおり!邪魔」




偉智くんがいおりを押す。




「俺の兄ちゃんを返せ!返せよ!っ



俺の一番尊敬してた兄ちゃんを返せっっっっ」







偉智くん.............................。













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