朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

あぁ、鼻の奥がツンとなって痛い。

視界がぼやける。

「咲、良…、ごめん、ね……。」

言葉に詰まりながらも、言った桃。

「大丈夫。」

そして、桃から離れた。

次は、新太。

「新太……。」

「咲良……俺ッ!」

新太が何かを言おうとしたけど、私は構わず抱き締めた。

ごめんね、新太。

私、泣く前に。

皆に大切なこと。

言いたいから。

「新太は、何も悪くない。

病気だもの。仕方ないよ。

それに、新太は私を殴ったけど痛くなかったよ。

新太の苦しみとか。

一杯考えたら、痛くなかったよ。

私……それに皆と一緒に病気を治していこう。ね?」



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