朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

「私は、お父さん達の“希望”と“幸せ”と“人生”を壊した……!
幸せになれ、そう言われても幸せになれる筈がない……。」

悲痛な声を出しながら訴える。

「咲良。

お前は、私達の人生など壊してなんかない。」

すると、お母さんがはっきりとした口調で話した。

「これは、私達が“選んだ”人生だ。

壊れてなどない。」

だから、安心しろ。

そう、言って抱き締めてくれたお母さん。

甘い香りが、鼻を擽(くすぐ)る。

それで、安心したのか私はボロボロと涙を流す。

「ありがとっ、お母さん、お父さん……。」

私の為に、一生を捧げてくれて……。

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