朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

「大丈夫だよ、大雅。

安心して………?」

ね?、っと、幼い子をあやすように優しく言った。

コクリ、

そう、頷いた大雅。

すると、アナウンスが電車内に流れた。

「行こうか。」

そう、大雅の手を握り締めドアの前まで行く。

そして、段々と景色がはっきり見えてきた。

ドアが開き、私達は電車から降りる。

「………ここ、久しぶりだね。」

私は、辺りを見渡した。

「……うん……。」

ここは、東京。

私達が住んでいた町。

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