裏ヤン先生に愛されます
「何でついてくるんだよ…」
「ほっとけないだけ」
「…僕を子供扱いしているだろう。そりゃそうさ。
僕は君達より3つ年下だから」
「…え?」
「頭よくなって、留年してるんだよ。この学校にあの桜尾がいるからな」
そういうと、虎安クンはだんまりした。
そしてその場に座り込んでしまった。
あたしもその横に座った。
「あたしね…、センセーと同じで許嫁いるの。
それで親に祝福してもらおうって、許嫁と話した時もあった。
皆ね親をなくして、恨む人だっているよ。
それがあたしの親がしちゃったことなら、あたしが虎安クンの気が済むまで、
何でもするよ?って言っても限られるけど」
そういうと、虎安クンは小さく頷いた。
「…何か猫沼のこと誤解してた」
「誤解?」
「もっと親に捨てられて、感情とかなさげに見えたし」