不器用な彼の愛し方《番外編完結》
「…っ!と、うま!」
振り向くとそこにいたのは、通話してたはずの斗真だった。
「なんで…?」
何でここにいるの?
何で場所がわかったの?
聞きたい事は山ほどあるけど、それでも今は
「…斗真っ」
会いたいと思っていた人が目の前にいることがただ嬉しい。
私が名前を呼ぶと、斗真は意地悪そうに口角を上げて笑って言った。
「泣き虫」
私の頭の上にポンっと置かれた手は、すごく暖かかった。
涙は流してないから泣いてないはずなのに、泣き虫と言われて少しだけ腹が立った。
ーーー…でも、なんだか泣きそうだ。