不器用な彼の愛し方《番外編完結》

「…っ!と、うま!」


振り向くとそこにいたのは、通話してたはずの斗真だった。


「なんで…?」


何でここにいるの?
何で場所がわかったの?

聞きたい事は山ほどあるけど、それでも今は



「…斗真っ」


会いたいと思っていた人が目の前にいることがただ嬉しい。


私が名前を呼ぶと、斗真は意地悪そうに口角を上げて笑って言った。


「泣き虫」


私の頭の上にポンっと置かれた手は、すごく暖かかった。



涙は流してないから泣いてないはずなのに、泣き虫と言われて少しだけ腹が立った。



ーーー…でも、なんだか泣きそうだ。
< 342 / 400 >

この作品をシェア

pagetop