純情少年が俺様に!?
「芽衣おっはよ〜!」
「愛沙美おはよ!」
今日も、空は青く澄み渡っている。
「そーいえば、芽衣に大切な話があるんだ……」
突然の重い空気に戸惑う私。
「ど、どうしたの??」
「お願い!!あたし、どうしても篠崎くんと遊びたくて……
篠崎くんの連れの子もいるみたいだから一緒に
遊んでくれないかな!?」
「え!!む、無理だよ…」
篠崎くんっていうのは篠崎裕斗(しのざきゆうと)くん。
校内でも高い人気でかなりイケメン。
目立つグループにいて、運動もできるとか。
もちろん、私の苦手なタイプ。
愛沙美は前から気になってるって言ってたっけ?
「お願いお願い!!」
でも、私、男の子苦手だって…。
「もう、一人の子は確か、一之瀬くん?だった気がする!」
一之瀬くん??
「一之瀬くんって?」
「サッカー部?の一之瀬くんだった気が…結構地味めだし大丈夫だよ♪」
やっぱり、あのキーホルダー……。
「それに芽衣の好きな雪見だいふく奢ってあげるから!」
ゆ、雪見だいふく……。
「…もー、分かったよ、今回だけね?」
「さすが芽衣!」
雪見だいふくに負けたこともあるけど
サッカーボールのキーホルダーを渡すためということで
私達は来週遊ぶことになった。