サッカー王子と同居中!



「あたし、そろそろ行かなくちゃ!



圭馬くん!あたしたちの分まで今日は絶対勝ってね!」



「あぁ、絶対勝ってくる。全力で勝負してくるから」



芽衣さんは大きく頷くと、手をヒラヒラと振って会場の中に走っていった。



「……やっぱ一ノ瀬先輩かっこいい…!いつもよりも優しい口調だったな~」



今はもう元の先輩に戻って、みんなに「ロッカールームに行くぞ」と言ってるけどレアな先輩見れたことにじーんとする。



「浮気」



「なんでよ!あたし、何も言ってないじゃん」



「全部口に出てたから」



「……え?えへへ?ごめんなさーい!」



うわー、やっちゃった。



あたしはダッシュで相ケ瀬くんのところから逃げてロッカールームに向かった。



< 384 / 447 >

この作品をシェア

pagetop