サッカー王子と同居中!
「ひかる~!どこ行ってたの?私、すっごい探したんだよ!」
慌てて昇降口から走ってきたあたしをみつけたあやは駆け寄ってきてくれた。
まだ女子達は先生が来てないのか、みんなおしゃべりしながら待っていてどうにか間に合ったみたいだ。
「ごめんごめん。ちょっといろいろあって……」
「いろいろって?」
相ケ瀬くんのことを話したくなくて濁したつもりだったのに……
あやにはそれに気づいてもらえることなく突っ込まれてしまった。
「えっと……ちょっとやらかしちゃって」
あー!これ以上言ったら絶対に相ケ瀬くんに怒られるからもう聞かないで!!
あたしはあやに心の中でそう願いながら答えた。