ひまわり
「それが気になって早く来たの?」

「は?!」

率直な疑問を言葉にすると、驚いたように目を開いて慌てだした。

「気になったっていうか…永峰に彼氏が出来たら、毎朝の話し相手がいなくなっちゃうじゃん!?それじゃあ毎朝つまらないから、どうするのかなぁ~なんて思っただけだよ!それに!今日はたまたま早く登校しただけだぜ!?」

アタフタって言葉がピッタリな慌てぶり。
なんでそんなに慌てるのか不思議だけど、私との毎朝の会話を楽しんでくれているってことで良いのかなぁ?

嬉しさと遼くんの慌て方が面白くて、私はコロコロと笑う。

「気にしてくれてありがとう。でも大丈夫だよ。森くんと付き合う気ないから!」

まだ告白されたわけでもないのにこんなこと言って、勘違いだったらものすごく恥ずかしい。
返事を聞いた遼くんは、慌てながらも笑顔を見せた。

「おはよー♪あれ?泉谷来るの早くない?」

愛実も登校してきて、また三人でケラケラと笑いながら会話をした。
昨日、愛実と二人でクレープを食べた話しをしたら、遼くんが「今度は俺も行く」っだって。
近いうちに三人でクレープを食べに行く約束をした。

バスケ部の活動が忙しい遼くんと、予定が合えば良いんだけどなぁ・・・
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