ひまわり
「突然【毎朝、早いけどなにしてるんすか?】だもんね。びっくりしたよ。」

「だって朝練終わって教室入ると、必ず永峰が一人でいるんだぜ?気になるじゃん!」

初めて話しかけられた時は、びっくりしてキョトンとしてしまった。
でも、それがキッカケで、今ではすごく仲良しになれました♪

遼くんと話していると、続々とクラスメイトが教室に入ってくる。

「結麻~!おはよう♪」

「あっ♪愛実おはようー♪」

笑顔で登校してきたこの子は、斎藤愛実(さいとうめぐみ)。
中学から一緒でずっと仲良しの友達。
ダークブラウンに染めた髪でボブカットの毛先だけ内巻きが可愛らしい。
ナチュラルメイクが似合う女の子。
そんな愛実には何でも話せちゃいます!

同じ中学だから家も近い。
それなのに私と登校時間が違うのは、愛実は自転車登校だから。
バスは酔うから苦手らしく、雨の日以外は登校が私と別になる。
自転車登校を一緒にって誘われたことあるけど、朝から運動は私には無理だと断ってバス登校を続けている。

「泉谷もおはよう~。」

「おはようー…ってなんだよ、そのニヤニヤした顔は。」

「え~別に仲良いなぁ~って思っただけだよ?」

「はっ!?なに言ってんだよ!?」

遼くんと話ながら、私の後ろの席に鞄を置いて、席に着いた愛実。
・・・席はくじ引きだったけど、みんな交換して仲良し同士が近くにいるようになっている。
生徒だけでやるとこうなるよね♪

「愛実と遼くんも仲良いよねー。」

「いやっ!結麻には負けるよ~♪朝から楽しそうに話してるもんね♪」

ニコニコと言われる。

「そうかなぁ~?でも私は遼くんが朝練の日は楽しいよ♪」

「…だってよ。泉谷くん?」

「そっ…それは良かった!俺も朝から話し相手がいて助かるよ。」

なんか遼くんが慌ててる気がするけど・・・まぁ気にしない♪

この席になってからは、この三人で話しているのが毎朝の日課。
ケラケラ笑い合っていると時間が過ぎるのはあっという間で、気がつくとチャイムが鳴り出す。
授業が始まると、休み時間が待ち遠しい。
それくらい友達と話すこの時間が、私は大好き。
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