ひまわり
授業を受けて、休み時間は話してとしていると、すぐにお昼休みになる。
お昼はだいたい教室で愛実と食べる。
今日も席でお弁当を広げだす。
席が前後だと、移動する手間が省ける。

「もうすぐ一年も終わりだねー。」

お弁当を食べながら愛実が言う。

「そうだねぇ。二年のクラス替えヤダな~。愛実と離れたくないー!」

私もお弁当を食べながら答える。
二年に進級するのは良いんだけど、クラス替えを考えると憂鬱になる。
人見知りの私は初対面の人と打ち解けるのに時間がかかる。
高校入学は愛実が同じクラスで助かったけど・・・

「私も結麻と離れたくないよ。文系と理系はどっちだっけ?」

「文系だよ。数学苦手だもん!」

「私も文系!じゃあ一緒のクラスになれるかもね!」

「良かったぁ~。文系と理系でクラス別だから、違うと無理だもんねー。」

愛実と同じクラスになれる確率が上がって、ホッと胸を撫で下ろした。
お茶を飲もうと鞄の中を探す。

「…お茶忘れちゃった。ちょっと買ってくるね。」

「一緒に行こうか?」

一緒に行くと言ってくれたけど、愛実は紅茶のペットボトルを持っている。

「大丈夫!ちょっと行って来るね。」

お財布だけ持って教室を出る。
暖房が効いてる教室と違って、廊下はまだ肌寒い。
小走りで自動販売機のある購買へ急いだ。

教室があるのは四階。
購買は一階のため、一年生は少し遠い。
来年は三階になるから・・・今よりは近くなっていいかな?

購買に着くと人は全然いなかった。
お昼休みになってすぐだと、すごい混雑しているのだ。
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