ラザガ


「ミチィィィィィィッ!!」


変形してすぐに、豊作は動いた。


ラザガ我王は、側にあった東京タワーに向かって走ると、勢いよく頭部の角を突き刺した。そして強く首を持ち上げた。


グギッギギギギィィィ………バキキッ………バキッ


凄まじい音響と共に、東京タワーが地面から剥がされ、ラザガ我王の頭上に持ち上げられた。


コンクリートの大きな破片が、大量に地面に落下し、車や建物を潰してゆく。


「うおおおおおおおおっ!!」


ラザガ我王は、首を大きく降って、東京タワーを投げた。


ごおっと突風を巻きあげながら、東京タワーは矢のように飛び、リリーの右目に突き刺さった。


ラザガ我王は、呆然とするリリーに向かって走り出した。


豪音。
豪音。
豪音。
豪音。
豪音。


ラザガ我王が地面を蹴る度に、ダイナマイトが爆破したかのような土煙が上がった。機体が地面を蹴ったあとには、いくつもの巨大なクレーターができていた。
ラザガ我王が走る風圧で、いくつものビルの窓ガラスが全て一気に割れ、地面に降り注いでいった。


ラザガ我王は、リリーに体当たりを喰らわせた。


一キロ以上の巨体が、一瞬で、遠くへふっ飛ばされた。





ここまでが、三十秒である。






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