ラザガ
「ラザガチェンジっ!!」
策郎がとっさに叫んだ。
ラザガ我王は、三台のラザガマシンに分離した。
その分離によって、リリーが放ったジュオームビームをぎりぎりのところでかわす。
ビームは突風を巻き起こし、雲を吹き飛ばしながら、天に消えた。
ラザガマシン三機は、いったん上空に逃れた。
リリーは舌打ちを漏らしてそれを見上げる。
「ぼやっとしてんじゃねえぞ!オッサン!」
策郎が怒鳴った。
「娘さんのことで、少し冷静さを失っているようですね。いまは戦闘中です。そんなことでは困りますよ」
雄介も、少しいらだった声でつぶやく。
「うるせえ黙ってろ」
豊作は低い声で言った。
その声色からにじみでる怒りの重さに、ふたりは思わず息を呑んだ。
豊作は言った。
「さっさと合体するぞ。我王だ。行くぞ」
「ちょっと待ってください。一旦ラザガ残に変形して、様子を見ましょう」
雄介の言葉に、策郎が噛みついた。
「雄介、てめえ、またあの時みたいに、だせえことする気じゃねえだろうな?」
「いまはそんな余裕はありませんよ。相手の攻撃をかわしながら、作戦をたてようと言っているのです。機動速度では、ラザガ残が一番です。どんな予想外な攻撃がきても、よけられる可能性が一番高い。一度じっくり相手の動きを観察しながら、弱点を見つけましょう」
「弱点なら、もう見つけた」
豊作が言った。


